日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は現地時間5日、ロシアワールドカップアジア最終予選のタイ戦に向けた前日会見を行った。
UAE戦の翌日にバンコク市内に到着し、3日からトレーニングを開始している日本代表だが、ハリルホジッチ監督は3日間のトレーニングへの不満感を表した。
「この合宿は今まででもっとも難しいものだった。3~4人以外は何かが足りない状況で合宿に参加している。試合のプレー時間、パフォーマンス、疲労の面である」
また、「国内組に関しては求めているプレーのリズムに適応できていない状態で合流している。その状態を向上させるために少し選手を休ませたことで、国内組も少しリズムに適合してきたかなと思う」と、国内組の完成度について不満を募らせていたようだ。
ホームで敗れたUAE戦は本田圭佑のゴールで先制するも、その後はFKとPKによって逆転負けを喫した日本。不可解な判定こそあったものの、試合を通じて内容・結果ともに課題が残る一戦だった。
ハリルホジッチ監督は、批判をするのであれば選手ではなく自身を批判するように強調し、選手たちを守る姿勢を示した。
「UAE戦は我々を傷めつけた。我々のキャラクターを示していかなければならない。批判は受けるが、いつも言っているようにヴァイッドを批判してくれ。私は何をすべきか分かっている。伸ばすべきところも理想からはまだ遠い」
昨年8月に中国で開催された東アジアカップの大会期間中にも、ハリルホジッチ監督は「ヴァイッドを批判してほしい。結果は全て私の責任である」と発言している。
(取材:植田路生【バンコク】)
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