日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:ダン・オロウィッツ】
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は現地時間5日、ロシアワールドカップアジア最終予選のタイ戦に向けた前日会見に出席した。
初戦のUAE戦にホームで敗れ、黒星発進となった日本にとってタイとのアウェイ戦は勝利が求められる一戦となる。
UAE戦は22本のシュートを放ち、ボール保持率も62%を記録していた日本だったが、結局本田圭佑の1ゴールのみに終わりPKとFKによるゴールを許して逆転負けを喫している。
ハリルホジッチ監督は改めてUAE戦を振り返り、得点を決められなかったことを問題視した。
「我々はバルセロナではない。前回の試合は25本のシュート(実際は22本)、16mの中で17回のシュートを打った。統計上はどのような国にも劣らないビッグチャンスを作った。得点を仕留めることに問題がある。得点をとってもゴールを拒否されることもある。これが最後の拒否であってほしいが」
また、ハリルホジッチ監督はUAE戦での主審のジャッジについて「負けたことは受け入れ難かった」と強調し、再び非難の声を挙げた。
「ゲームの瞬間瞬間に、審判の不正義でやられた。たくさんの準備をしたのに、我々の庭で奪われた。嬉しくはないことだ。ただし人生は続く。選手を批判するのではなく、励ますことに努めた。相手にFKをとPKをプレゼントしたが、励ましと回復に努めた」
対するタイは近年で急成長を遂げ、国内のサッカー人気も高まっているが、ハリルホジッチ監督はこの試合の勝利を誓っている。
「タイもサウジアラビアとすごくいい試合をした(アウェイで0-1の敗戦)。敗北とは違う結果を得る資格があった。彼らも不正義な状況に陥ってしまった。タイ国民はかなり熱狂的で、日本国民も期待してくれている。日本の選手たちは元気に素晴らしくトレーニングできている。勝利を探す準備ができている」
(取材:植田路生【バンコク】)
【了】