宇佐美貴史【写真:Getty Images】
日本代表は4日、タイ・バンコク市内で6日のタイ代表戦に向けた練習を行った。
UAE代表との初戦では後半途中から出場し、積極的な仕掛けを見せた宇佐美貴史。黒星スタートで迎える第2戦の相手は、成長著しいタイ代表だ。
タイについて宇佐美は「弱い相手というイメージは最初から全く持っていない。ACL(アジアチャンピオンズリーグ)でやってもタイの選手の技量というのは経験済みなので。不気味な相手だなと思う」と警戒を強めた。さらに、代表チームの印象についてはこう語る。
「カウンターの鋭さがある。前線でボールが収まるので、そこから2列目の選手がどんどん飛び出してくるサッカーかなと。フィジカル的に優れているかといえばそうではないと思うので、それ以外のところで勝負してくる」
初戦のUAE戦では中央に選手が集まる傾向があった。それによって細かい繋ぎは随所に見られたが、ボールを失う回数も多かった。そうした戦いの中でエースの香川真司は試合から完全に消え、存在感がなかった。宇佐美は第1戦について「(選手間の)距離が近すぎて真司くんのスペースがなくなっていたような感じはあった」と述べる。そして、自身がサイドで出場した時のイメージもできている。
「真司くんと距離を取るというか、幅を持ったポジショニングを取りたい。真司くんはどちらかというと左に来たい選手だと思うので、その幅を消してしまうと真司くんの良さも出ないのかなと。張りっぱなしは良くないが、サポートする時に中に入っていくような感覚でもいいのかなと考えながら準備はしている」
アウェイといえどもこの試合を落とすわけにはいかない。宇佐美が出場するかはわからないが、ピッチではエースを活かし、そして自分も活きるようなプレーを見せたいところだ。
(取材:チェーザレ・ポレンギ【バンコク】)
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