厳しい環境のタイ。本田も少しナーバスに
「とにかく勝負弱かった。そこだと思います。戦い方どうこうを話す以前に、根本的な気合、根性みたいなもの、一歩危ないところ相手足出してつぶすとか、そんな負けず嫌いみたいなものが地味に足りひんのかなと」
1日のUAE戦(埼玉)で不覚を取り、2018年ロシアW杯最終予選初戦から出鼻をくじかれることになった後、本田圭佑(ミラン)は歯に衣着せぬ物言いで同僚たちに苦言を呈した。その捨て身のアクションが6日の次戦・タイ戦(バンコク)に挑むチームにどの程度、影響を与えるのか。そこは非常に重要なポイントと言っていい。
日本代表は3日夕方、最終予選第2戦の地・バンコクで1時間半程度の現地初調整を行った。その会場は、日本が2005年6月に北朝鮮との無観客試合行い、2-0で勝利。2006年ドイツW杯出場を決めたスパチャラサイナショナルスタジアム。ゲンのいい場所で、彼らは崖っぷち状態脱出を図ることになった。
現地は18時時点で気温33度・湿度60%という猛暑。環境面は明らかに日本より過酷だ。「動き始めてしばらくするとすぐ汗が出てくる。じめっとしている、そういう部分は厳しくなる」と本田もややナーバスな様子を見せていた。
移動を伴う中4日のゲームということで、やはりコンディションはスタメンを決める重要な要素になる。指揮官はケガからの復帰が見えてきた柏木陽介(浦和)を含めて何人かは入れ替えを図るだろう。
とはいえ、アジア予選7戦連発中の本田が控えに回ることは考えにくい。彼は「タイとサウジアラビア戦を少しだけ見ましたけど、すごくチームとして頑張るし、よく走る。攻撃に関しても特徴ある選手がいる。カウンターも得意」と手強い相手であることを認めたうえで、「(最終予選の)初戦に負けて(W杯本大会に)出た歴史がないと聞かされると逆に燃える。それだけ難しいことなんでしょうけど、それを結果で証明したい」と意気込みを新たにした。