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香川、日本の弱さ認めタイ戦に切り替え。勝利の鍵は「状況変化に応じたプレー」

text by 編集部 photo by Dan Orlowitz

香川真司
練習中に笑顔を見せる香川真司【写真:ダン・オロウィッツ】

 日本代表は3日、タイの首都バンコクで6日のロシアW杯最終予選のタイ代表戦に向けた練習を行った。

 今予選最初の試合であったUAE戦に先発出場するも、存在感を出せなかった香川真司は「ポジショニングが被る、近すぎる場面があった。完結できそうな場面があってもミスが出ちゃったり、そこで取られてカウンターを食らったり。改めて引かれる相手にはちょっと広げる時間帯やリズムチェンジのような変化を加えていかないといけない」と試合内容を分析した。

「彼らの能力やカウンターの鋭さは試合前からすごく研究していた」というが、実際にはゲームプラン通りにいかないのがサッカーの魅力でもあり、怖さでもある。UAE戦での日本代表は、90分を通して単調だった。刻々と変化する流れの中で臨機応変に対応する力が足りていなかったと香川は語る。

「うまくいかなかったり、逆に相手がうまく対応できたりした時に、その後どうやってそれを崩して、変えていくかという意味では状況変化に応じたプレーは僕自身も含めて足りなかった」と認めた。

 しかし、悔やんでも結果は覆らない。香川は「常に想定内のゲームがあるわけではない。最終予選で特にアウェイになってくると、想定外のことばかり起こってくると思う。それにしっかり対応できるように、苦しい時間帯だったり、厳しい時にチームとしてどれだけ耐えて、そしてその中で点を取りにいくか、変化を生み出せるかというのがすごく大事。(UAE戦は)それを改めて感じるゲームでしたし、もう1回しっかりと体と心を準備して、絶対負けないように、戦えるように切り替えたい」と気を引き締めた。

 W杯出場のためにもう負けは繰り返せない。残り全ての試合に勝利するため、最初の一歩目となるタイ戦の重要度は、これまでのどんな試合よりも高くなってくるだろう。短い準備期間でどこまで「想定外」に対応できるようになるかが勝利の鍵になりそうだ。

(取材:植田路生【バンコク】)

【了】

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