インテル前会長のマッシモ・モラッティ氏【写真:Getty Images】
日本代表DF長友佑都が所属するインテルの前会長であるマッシモ・モラッティ氏は、すでにインテルの今季のリーグ優勝を諦めているようだ。3日に伊メディア『ラジオ・ディージェイ』が報じている。
近年低迷が続いているインテルは、今夏に中国の蘇寧電器グループへクラブを売却。それにより巨大な中国資本のサポートを受けた同クラブは、5連覇を成し遂げたユベントスに対抗すべくリーグ優勝を目指して大型補強を敢行した。
しかし、これまで補強に関して全ての決定をして来た前指揮官のロベルト・マンチーニ監督がこの決定権を失ったことで新オーナーと衝突。これによりセリエA開幕2週間前になって同監督が退任し、クラブは急遽後任監督としてフランク・デ・ブール監督を招聘することになった。
モラッティ前会長は、この判断が遅すぎたことが今後に大きく影響を及ぼすことになると考えているようだ。それにより、「ユベントスにとって今季リーグ優勝することはたやすいことだろうね」と今季も宿敵がリーグ優勝するはずだと予想している。
同前会長は、良く知るマンチーニ監督について「彼とはよく会話していたよ。おそらく監督交代の決断をするのが少し遅すぎた」と返答。そして、「事態が複雑な状況になっていたから退任することはすでに分かっていたことだった」と当時を振り返った。
一方、後任監督として就任したフランク・デ・ブール監督について「彼は真面目な監督だしプロだよ。2試合しか指揮を執っていないからまだ彼を評価することはできない」と答えると、「真の問題は彼を連れて来るのが遅すぎたことだ」と監督交代に至るまでの判断の遅さに苦言を呈している。
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