ピサへ復帰したジェンナーロ・ガットゥーゾ監督【写真:Getty Images】
先日イタリア2部ピサの監督を電撃辞任していたジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が再び同クラブの指揮官へ復帰した。2日付の伊紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
今年の7月31日、ガットゥーゾ監督は混乱したクラブとの関係が崩壊し辞任を表明。そこで同監督は、二度とクラブへ戻らない決断をしていた。
しかし、先日クラブが中東の投資会社とクラブの売却で合意。そして同投資会社は、まず最初にガットゥーゾ監督の復帰を決定している。
ガットゥーゾ監督が再びスタジアムに姿を現すと、5千人ものサポーターが7年ぶりにチームを2部昇格へと導いた同指揮官を熱烈に歓迎。そうして、クラブの売却交渉によりセリエB第1節の延期を決定をしていたピサは、ようやく今週末から同監督が率いるチームとしてリーグ戦にデビューすることになった。
ガットゥーゾ監督は「オレは英雄じゃないよ」と口を開くと、「英雄は1ヶ月もの間信じられないほどの犠牲を払ったオレの選手たちだ」と続けた。
「情熱は大事だね。ガットゥーゾとピサの絆だけじゃなくてチームとピサの絆だよ。昇格した時の80%のメンバーが残ったんだ。1ヶ月間もチームをほったらかして悪かったよ。その他のクラブよりも約30日間遅くなったけど、今からスタートしよう」
クラブは公式ツイッターでガットゥーゾ監督の復帰を正式に発表。さらに前日には、同監督本人が地元放送局で「明日スタジアムで行われる公開練習で会おう。きっとハードなシーズンになるだろうけど、オレに怖いものはない」と復帰を告げていた。
情熱的なガットゥーゾ監督の復帰により、再びピサが熱気で溢れ返りそうだ。
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