清武弘嗣【写真:Getty Images】
セビージャのモンチSD(スポーツディレクター)は、夏の移籍市場で同クラブに加入した日本代表MF清武弘嗣が新天地に馴染む努力を惜しまなかったとして、その姿勢に賛辞を送っている。2日付のスペイン紙『エスタディオ・デポルティーボ』が伝えた。
清武はブンデスリーガ1部からの降格を強いられたハノーファーを離れ、リーガエスパニョーラの強豪クラブであるセビージャに加入。合流直後に負傷してしまうという困難も乗り越え、ホルヘ・サンパオリ監督の信頼を勝ち得ている。
モンチSDは、この夏に補強した選手それぞれについてコメントを述べる中で、清武にも言及。獲得を決めた際の懸念は、能力面ではなく「日本人だという点にあった」と述べている。「非常にエキゾチックな(珍しい国からの)補強だと感じられること」「言葉の問題」がその理由だ。
だが、清武がその困難を乗り越えるために見せた姿勢は称賛に値するものだったとモンチSDは語る。
「最初の瞬間から、彼はチームに馴染むために最善を尽くした。サッカーの面では、何も疑いは抱いていなかったよ。彼のプレーは見ていたからね。選手が加入する際には適応することが最大の問題のひとつだが、彼はその過程を短縮することができる選手だ」
清武はリーガで開幕から2試合連続の先発に起用され、開幕戦ではさっそくの初ゴールも記録した。代表戦による中断を挟んで、次節ラス・パルマス戦以降も活躍を続けていきたいところだ。
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