タイ戦で主審を務めるモフセン・トーキー【写真:Getty Images】
日本代表は6日、ロシアW杯アジア最終予選のアウェーでのタイ戦に臨む。予選突破に向けて絶対に勝利が必要な一戦となるが、この試合でも主審の笛には警戒する必要がありそうだ。
1日にUAE代表との初戦を戦ったハリルジャパンだが、ホームでまさかの黒星発進。この試合では、アル・ジャシーム・アブドゥルラフマン主審のジャッジが日本にとって不利に働いたことは明白だった。特に1-2でリードされていた77分、FW浅野拓磨のシュートをUAEのGKが掻き出した場面では映像を見る限り明らかにボールがゴールラインを割っていたが、日本の得点は認められなかった。
続く6日のタイ戦はアウェーとはいえ、予選突破に望みを繋ぐため勝ち点3の獲得が義務付けられる試合となる。だが、タイメディア『ブアクシブ』によれば同試合で笛を吹くことが確実視されているイランのモフセン・トーキー主審には、過去に日本代表の試合で大きな騒動を引き起こした”前科”がある。
トーキー主審が日本代表戦で笛を吹いたのは、2011年アジアカップ・グループステージ第2節のシリア戦。問題となったのは、DF今野泰幸と競り合ったシリアの選手が前方に送ったボールに対し、反応したGK川島永嗣と交錯したシリア代表FWが転倒した場面だ。副審はオフサイドの旗を上げたが、トーキー主審は今野のバックパスと判断してオフサイドを取らず、川島にレッドカードを提示した上でシリアにPKを与えた。その後、日本もPKを獲得して試合に勝利を収めたとはいえ、誤審問題として大きな反響を呼ぶことになった。
初戦UAE戦では日本にとって痛恨の誤審となった幻のゴールだが、タイ戦では試合結果に影響しないような公正な笛が吹かれることを期待したいところだ。
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