“倹約の夏”となったレアル・マドリー【写真:Getty Images】
毎年のように大物選手を巨額の移籍金で買い集め、”銀河系軍団”とも呼ばれたレアル・マドリーだが、今年の夏は少々様子が異なっていた。夏の移籍市場で補強に費やした金額は、2003年以降で最も少なかったとスペイン『アス』が伝えている。
この夏にはユベントスからスペイン代表FWアルバロ・モラタを3000万ユーロ(約34億円)で買い戻したマドリーだが、結局はこれが唯一の補強となった。フロレンティーノ・ペレス会長は、すでに豪華メンバーの揃ったチームを「これ以上改善することは不可能だった」として、マーケット終了を前に補強終了を宣言していた。
『アス』によれば、3000万ユーロというマドリーの補強総額は、MFデイビッド・ベッカムをマンチェスター・ユナイテッドから2500万ユーロで獲得したのが唯一の補強だった2003/2004シーズン開始前の移籍市場以降で最低額になったとのことだ。
逆にその期間中で最も巨額の補強資金が費やされたのは2009/2010シーズンで、実に総額2億6400万ユーロ(約305億円)。FWクリスティアーノ・ロナウドやMFカカー、FWカリム・ベンゼマ、MFシャビ・アロンソをチームに加えたシーズンだった。
ペレス会長は2009年に2度目のマドリー会長に当選し、その後の7年間で総額14億ユーロ以上(約1600億円)以上という補強資金を費やしながらも、リーガエスパニョーラでの優勝はわずか1度にとどまっている。今季の方針転換はどのような結果をもたらすのだろうか。
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