「選手と監督は試合前に“難しい”と言っていたのは口だけ」
黒星発進となった日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督。タイ戦では引き分けでも許されない【写真：ダン・オロウィッツ】
――結局日本は同点ゴールを奪えずに逆転負けとなりました。
「引き分けはフェアだと思うけど、ホームでこんなにシュートを外していれば負ける可能性は高いね。これは最終予選だから」
――UAE代表も良いチームでしたね。狙いがはっきりしていましたし、日本対策もしっかりできていました。
「一番強いのはオーストラリアかもしれないけど、UAEも非常に良いチーム。日本の選手と監督は試合前にも“難しい”と言っていたけど、口だけだったかもしれないね」
――次はタイとのアウェイ戦です。どこを改善すべきでしょうか？
「決定的なチャンスを生かさないといけない。それができなければワールドカップには行けない。タイはUAEよりも力は劣る。成長している国だけど、勝つことしか許されない」
――長谷部は記念すべき試合で残念な敗戦となってしまいました。
「そうですね。彼のパフォーマンスもいつもより少しよくなかった。多分、大島を助けすぎていたのかもね」
――ハリルホジッチ監督の采配という面ではどうでしたでしょうか？
「交代カードの使い方が明確ではなかった。（それぞれ途中交代となった）清武と岡崎は攻撃にインパクトを与えられる選手だったからね。でも、幻になってしまったけど浅野もゴールに迫ったね。サッカーでは、このような試合もよくある」
――ありがとうございました。タイ戦は勝利必至ですね。
▽語り手：ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「週刊サッカーマガジン」「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などに寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
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