ユベントスへの移籍が白紙となったMFアクセル・ヴィツェル【写真:Getty Images】
これまで補強が順調に進んでいたユベントスだが、移籍市場最終日に予想だにしない結末を迎えることになった。31日にイタリアの『カルチョメルカート.com』が報じている。
中盤の補強を目指していたユベントスは、ロシアの強豪ゼニトに所属するベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルを適切な補強選手と特定。すでに前日の内に交渉を成立させ、メディカルチェックとサインを残すだけの状態で移籍市場最終日を迎えたが、状況は思いもよらない展開となってしまった。
同日ヴィツェルは、ベルギーでメディカルチェックを済ませた後にユベントスの本部へ到着。しかしゼニトは、1800万ユーロ(約20億円)に200万ユーロ(約2億円)を加えた金額で合意していた取引を破棄し、さらに多くの金額を要求して来たという。
その後に再びクラブ間合意に至ったものの、今度はいつになっても移籍を正式化するための書類が届かない。そこでゼニトがヴィツェルの代役探しに手間取っていることが判明。その結果、結局時間切れで同選手の獲得を諦めざるを得なくなった。
このことに対してユベントスはゼニトの態度に憤慨。その上、ヴィツェルも同クラブの本部に13時間も無駄に待たされる羽目になったほか、移籍が実現しなかったためにジェノアへ移籍することで合意していたMFエルナネスもチームに残留せざるを得なくなっている。
予想だにしない最悪なクライマックスを迎えてしまったユベントス。これにより、契約が満了となる来年の6月にヴィツェルをフリーで獲得することでクラブは個人合意に至ったと報じられているが、土壇場での移籍破談で受けたショックは大きそうだ。
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