大久保嘉人(川崎F)
川崎フロンターレの大久保嘉人【写真:Getty Images】
僕、この人の職業は「サッカー選手」じゃなくて「ストライカー」だと思ってるんです。そんな感じがする選手なんですよね。よく本人がおっしゃってますけど「お前ら勝ちたいんだろ、勝ちたいなら俺に出せよ」っていう、なんか棟梁みたいな感じがする(笑)。
「能書きはいいから、こうやったら結果出るやんけ」っていう、男の仕事の背負い方。男くささというか、点を取ることで飯を食うっていうのがどういうことなのかを生で見られる。
あと、ヨシメーターを生で見る楽しみもあるかなって思いますね。僕はまずヨシメーターの風情が大好きなんです。下に何年の得点王って書いてあって。あとはその数字を変えてる様子がいいですよね。変えてる人も気持ちよさそうっていうか。「よっしゃ、きた」っていうか。49から50みたいに2桁変えなきゃいけないときの忙しさっていうか、1個だけじゃなくて2桁変えなあかん、っていうバタバタ感もなかなか見ごたえがある。
ヨシメーターは等々力だと2階にありますけど、アウェイだと1階に飾ってるときがあるんです。それで大久保選手がシュート決めると、そのままヨシメーターに向かって走っていくときがあって、それが僕は一番好きですね。そのうち200になったら3つ変えなきゃいけませんね(笑)。
ちなみにですけど、僕はそこから派生した北九州の「原メーター」っていうのも好きです(笑)。ちょっとこう、チープな感じで(笑)。原一樹選手の(笑)。
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