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リーグアン、明暗分かれた酒井宏樹と川島永嗣。イブラ放出のPSG、新体制はスロースタート

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

イブラ放出後最初のシーズンに挑むPSG

 ギャンガンは、開幕戦をモナコと引き分け、次のマルセイユ戦に2-1で勝利、第3戦はナンシーを敵陣で零封して勝ち点7で首位につけている。ここまで見た感じでは、ゴールを狙えそうな場面でも、性急にシュートにいかずに、落ち着いて丁寧にボールを回してジリジリと崩していこう、という意思が戦い方に表れている。

 開幕戦では痛快なロングボレー、第3節ではヘディングシュートを決めたセネガル人のMFディアロが好調で、U-21フランス代表に招集されたMFマーカス・ココもブレイクの兆しで、なかなか好メンバーが揃っている。

 どこまで上位をキープできるかはわからないが、昨季のプレミアリーグでのレスターシティの例は、多くの国の中堅クラブに勇気と希望を与えた。リーグ1でもそんなミラクルが見られたら最高だ。

 リーグ4連覇中の王者PSGはというと、第3節でモナコに3-1で敗れ、今季はいまだ順位表の天辺には立っていないが、代表選手を数多く抱える彼らのスタートダッシュが鈍いのはいつものこと。

 この夏獲得したクリホヴィアクやムニエはまだ十分に活躍できる状態にないし、合流の遅れたマテュイディも然り。ヴェッラッティも怪我から回復して、ようやく本来のペースでプレーできるようになってきたところだ。

 エメリ新監督体制が浸透するのにも少しは時間を要するだろう。この代表ウィーク明けあたりから、彼らのエンジンもフル稼働しそうだ。

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