清武弘嗣【写真:Getty Images】
日本代表は30日、来月初旬のロシアW杯予選に向け、合宿3日目の練習を行った。
この日から、清武弘嗣が合流した。今夏、ドイツからスペインに活躍の場を移し、セビージャでプレーしている。リーガエスパニョーラでは2試合続けてスタメンで出場中。開幕戦ではゴールも記録し、ホルヘ・サンパオリ監督の信頼を獲得しているようだ。
日本代表には久々の合流で、この日は初日だったが「すごいいい練習ができたと思う」と清武は言う。「走ることだったり、デュエルだったりというのは、ハリルさんもサンパオリも一緒」と、セビージャとハリルジャパンはスタイルが近いと感じている。
さらに「セビージャの選手はみんなボール持てる。代表の選手もみんなボールを持てるので、その中で感覚は似ていると思う」とも。所属クラブと代表チームのスタイルに共通点があることは、清武としてもやりやすい部分があるはずだ。
実力は申し分ない清武だが、これまではベンチスタートの試合も少なくなかった。しかし、チームをけん引しようという思いは強い。それでも、チーム全体で勝利を掴むことが重要だという。
「もちろんピッチに立って試合には出たいなという気持ちはあるけど、最終予選っていうのは全員が一丸とならないと厳しい戦いになる。そういう意味で誰が出てもしっかりといいプレーができるように、みんないい調整ができれば。試合に出ていない選手が途中で入って流れを変えることも必要になってくる」
ヨーロッパリーグ3連覇中の強豪でスタメンを張る清武は、ハリルジャパンに何をもたらしてくれるだろうか。
(取材:元川悦子)
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