ミドルも狙う。ゴールへの柔軟な形
清武弘嗣と香川真司【写真：Getty Images】
とはいえ、対戦相手のUAEも岡崎や本田、香川真司（ドルトムント）ら日本のキープレーヤーを徹底的につぶしにくるだろう。かつてのようにシンプルに裏を狙ったり、クロスに飛び込むだけでは、強固な守備ブロックはこじ開けられない。現に2015年アジアカップ（オーストラリア）でも相手の術中にはまっている。
引いて守る相手を攻略する1つの解決策になりそうなのが、スウォンジー戦で見せた強烈ミドルシュートではないか。惜しくも相手GKに弾かれたものの、遠目からのゴールというのはこれまでの岡崎にはない形だった。
彼が外に出て、香川真司（ドルトムント）や清武弘嗣（セビージャ）といった攻撃的MF陣が中に入っていくような意外性のある攻めを構築できれば、相手にとっても脅威になるはず。そのあたりは岡崎自身も頭の中で思い描いているようだ。
「やっぱり何かしなきゃいけないってことで、（外からのシュートも）ずっと（レスターで）練習しています。入るかどうかはまた別として、FWとしてゴールに向かっていく気持ちやリズムを自分の中で取り戻せる。代表でもやっていけたらいい」
年々得点の形を増やしている岡崎なら、UAE戦で違ったパターンを見せてくれる可能性も少なくない。ロシアへの第一歩を踏み出すイメージは既にできている。
（取材・文：元川悦子）
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