レスターで先発復帰。調子を取り戻した岡崎
イングランド・プレミアリーグ初参戦となった昨季は史上初のリーグ制覇の一翼を担い、一気に評価を上げた岡崎慎司(レスター)。しかし2年目の今季はアフメド・ムサら新戦力の加入により、8月13日の開幕戦・ハル・シティ戦ではまさかのスタメン落ちを強いられた。
そんな屈辱を味わっても「レスターで自分がやるべきことは整理している。得点以外の部分では認めてもらっていて、チームがうまく行かない時に自分を欲してもらった」と本人が言うように、クラウディオ・ラニエリ監督は20日の第2節・アーセナル戦からいち早く彼を先発に戻した。
この素早い修正が功を奏し、いい時の状態を取り戻したレスターは27日のスウォンジー戦で今季初勝利。岡崎自身も頭から80分プレーし、右肩上がりに調子を上げる形で、2018年ロシアW杯アジア最終予選初戦・UAE戦(9月1日=埼玉)に挑む日本代表に合流したのである。
「3試合やって感触はいいですし、体的にもいい。移動の疲れはもちろんありますけど、もうフレンドリーマッチでもないし、本番なんで。緊張感もある」と29日に代表初練習を消化した彼は、すでに臨戦態勢に入っていることを強調した。
岡崎にとって今回は2010年南アフリカ、2014年ブラジル両W杯に続く三度目のアジア最終予選。南アの時は中村俊輔(横浜)や中村憲剛(川崎)といった偉大な先輩たちにけん引してもらう中で、切符を獲得した2009年6月のウズベキスタン戦(タシケント)の決勝弾を叩き出すに至った。
ブラジルの時は最終予選通算3得点とやや物足りなかったが、本大会切符に王手をかけた2012年11月のオマーン戦(マスカット)の決勝弾などチームに大きく貢献。着実にステップアップを果たしてきた。そして今回は、キャプテン・長谷部誠(フランクフルト)に次ぐチーム2番目の年長者として大舞台に挑む。彼自身の心構えも、当然のごとく違ってくるはずだ。