近年では様子が異なるJ2。チョン・テセはプレーオフ進出を確信
J1はまだ8試合を残しているとはいえ、年間順位表の上位と下位の状況はほぼ固まりつつあるようだ。チャンピオンシップへと進むのは川崎フロンターレ、浦和レッズ、鹿島アントラーズが濃厚。一方でアビスパ福岡、湘南ベルマーレ、名古屋グランパスが降格を回避するためには奇跡(名古屋の場合は闘莉王?)が必要となりそうだ。
珍しいことに、J2の上位でも状況は似通っている。2012年にプレーオフが導入されて以来、日本の2部リーグではシーズンのクライマックスを迎える時期になっても相当な接戦が繰り広げられているのが常だった。J1昇格を争うプレーオフへの進出をリーグの半分近いチームが争うような状況だった。
だが、今季は少々様子が異なるようだ。12試合を残した時点で、プレーオフ出場への最後の1枠である6位を占める京都サンガF.C.と、7位レノファ山口との間には7ポイントの差が開いている。
一方、首位の北海道コンサドーレ札幌は2位松本山雅を9ポイント、3位セレッソ大阪を12ポイント引き離し、タイトル獲得に向けて明らかな優位に立っている。少なくとも自動昇格圏内は濃厚だ。
この状況を踏まえ、各チームは早くもプレーオフを戦う上での重圧を意識し始めている。清水エスパルスは先日の横浜FC戦に2-0の勝利を収めて5位へ順位を上げ、敗れた横浜FCはプレーオフ圏と11ポイント差の10位にとどまることになった。小林伸二監督率いる清水は、プレーオフ進出を逃すことはもはや考えていない。チョン・テセは試合後にそう語った。
「自分たちより下の順位で起こっていることはあまり気にしていません。7位に転落することは考えていませんからね。(9月25日の)松本との対戦も残っています。今までは札幌戦やC大阪戦のように大事な試合を落としてきましたが、松本を叩けば浮上できるはずです」