元オランダ代表のルート・フリット氏【写真:Getty Images】
かつてミランで活躍した元オランダ代表のルート・フリット氏の同国代表チームへの入閣入りが白紙に戻ったようだ。27日付の伊紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
先日フリット氏は、ロシアW杯欧州予選に挑む同国代表にダニー・ブリント監督のセカンドアシスタントコーチとして入閣することでオランダサッカー協会(KNVB)と合意。しかし、その後にKNVBが同氏との交渉が破談になったことを発表している。
オランダ代表チームのテクニカルディレクターを務めるハンス・ファン・ブロイケレン氏は、「フリットは契約に様々な条項を入れることを求めて来たんだ。例えば、万一ベストなオファーが届いた場合には退任できるなどといった権利をね」とその理由について述べた。
この決定に対してフリット氏も反論をしている。
「万一ブリント監督が退任した場合に私が後任監督を務めるなどと私は一度も求めてはいないよ。私が求めたものは、(先日フェネルバフチェの新指揮官に就任した)ディック・アドフォカート氏が結んでいたような契約ではなく、新たな契約を結ぶことだったんだ。全てがはっきりするよう望んでいる」
その一方で、フリット氏をスタッフとして迎えることを望んでいたブリント監督は、「スウェーデンと対戦した後に新たなアシスタントを探そう」とこの件に関与しない判断をし、言葉を控えている。
今夏に開催されたEURO2016への出場権を逃したオランダ。その屈辱から挽回を図ろうとレジェンドをコーチ陣へ迎える画策をしていたが、どうやら失敗に終わってしまったようだ。
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