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ネイマールをセレソンの中心に。ドゥンガ監督第二期。闘将がクラッキを主将にした理由【フットボールと言葉】

シリーズ:フットボールと言葉 text by 竹澤哲 photo by Getty Images

監督経験が少ないという指摘

2014年ワールドカップ後、ネイマールはブラジル代表の主将としてプレーすることになった
2014年ワールドカップ後、ネイマールはブラジル代表の主将としてプレーすることになった【写真:Getty Images】

 さらに同じくコメンテーターのボブ・ファリア氏はドゥンガの経験の少なさを指摘する。

「ドゥンガはインテルナシオナルでしか監督を務めておらず、他のクラブでは働いていない。とても経験が少ない。長年、研究し働いてきたものが持つような経歴を彼は持ち合わせていない。今回の選択は、これまでの業績によるものでもなく、また監督として競争力を持ち合わせているからというわけでもない。

 選択の基準とされたのが、それは仲間同士による信頼度でしかないようだ。コーディネーターであるジウマール・リナルディもしかり、このような状況を管理する経験を持ち合わせていないのだ」

 ブラジル中がワールドカップのショックからまだ立ち直れず、懐疑心いっぱいでセレソンを見つめる中、ドゥンガ監督率いるセレソンは順調な歩み出しをみせた。アメリカ合衆国で行われた9月5日コロンビアと9月9日エクアドルとの親善試合で連勝した。

 両試合とも、ワールドカップでの怪我から復帰したネイマールが活躍している。新代表においても、ネイマールの存在があらためて大きなものであることを印象づけた2試合だった。

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