日本代表から落選となった川島永嗣【写真:Getty Images】
日本サッカー協会は25日、ワールドカップアジア最終予選に臨む日本代表メンバーを発表した。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は会見で24選手の名前を読み上げたが、これまで長く日本代表に選ばれ続けてきた川島永嗣は落選となった。
川島は昨季限りでスコットランドのダンディー・ユナイテッドとの契約が満了となり、退団。再び所属クラブ探しをすることとなったが、今季からリーグ1(フランス1部)に昇格を果たしたメスへの加入が決定している。
ただ、メスは川島の加入発表の際、「第3GKを務める」と異例のリリースを公表をしている。また、いまだフランスでの労働ビザが降りておらず、いずれにしてもプレーできない状況である。
今回の代表発表では、GK勢は西川周作(浦和)、東口順昭(G大阪)、林彰洋(鳥栖)の3選手を招集している。ハリルホジッチ監督は川島が所属のメスで先発を勝ち取らなければ、代表に復帰することはできないと警告を発している。
「永嗣とは昨日電話をした。労働ビザが揃っていないという話もした。この競争の中に入っていかなければならないという認識が必要だ。そして、先発出場ができないのであればこの3人の枠にも入ることはできない。私は西川、東口、林を信頼している」
メスから突然の“第3GK”の烙印を押された川島だが、代表発表と同日に自身のブログを更新。この苦境から出場機会を掴み取ることへの意欲を綴った。
「相変わらずまだビザは待っていますが、ようやく先週末に試合に出られる状態にはなったので、ここからようやく勝負できる準備が整った、という感じですね。契約したのが遅かった分スタートは遅くなったけど、1日1日が本当に勝負の日々ですね!! 報道では3番手だからどうとか言われていますが、チームに入れば順序なんて関係ないし(笑)」
ダンディー・U加入が決まる前の無所属期間には代表から遠ざかっていた川島だが、加入後は再び代表復帰を果たしている。フランスでも出場機会を得ることができれば、代表復帰への道が近づくことになる。
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