浅野拓磨とアーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】
日本サッカー協会は25日、ワールドカップアジア最終予選に臨む日本代表メンバーを発表した。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は24選手を招集し、リオ五輪を戦ったU-23日本代表からは大島僚太と浅野拓磨の2名が選出された。
浅野はこの夏にサンフレッチェ広島からアーセナルへの移籍を果たしたが、いまだ労働許可が降りておらず、現状ではプレミアリーグでプレーすることができない。
そのため現在は期限付き移籍するクラブを探している状況にあり、ハリルホジッチ監督も「最も難しい状態にある」と明かしている。
浅野はリオ五輪後に一度日本に帰国しているが、ハリルホジッチ監督はこれに不満を示し、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督に直接連絡して物申したようだ。
「オリンピックが終わったあとに日本に帰ってきた。誰が日本に帰ってこいと言ったのかは分からないが、休めと言われたようだ。直接アーセン・ヴェンゲルに電話してなぜ日本で15日も20日も休まなければならないのかと言った」
また、浅野は日本滞在中に代表スタッフのもとでトレーニングをしていたようで、「オリンピックの間に全てが解決されている予定だった。彼が日本に残らざるを得ない状況だったので、私たちが環境を整えてトレーニングをみっちりしました。彼がどこに移籍するのか、今のところロンドンにいるというのは聞いているが、連絡を取るのが難しい状況だ」と現状を説明した。
欧州主要リーグの移籍市場は最終予選初戦・UAE戦の前日(8月31日)に終了となるため、「1試合目(UAE戦)に浅野を使えるのかどうかは分からない」と、移籍交渉次第では試合を欠場する可能性もあると述べた。
ただ、ハリルホジッチ監督は浅野の能力を高く評価しているようで、「浅野の移籍についてはかなり信頼している。オリンピックでも高いクオリティを見せていた」と太鼓判を押した。
なお、ヴェンゲル監督は浅野の移籍先について、「私が望んでいるフランスかドイツでプレーするだろう」と示唆している。
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