新加入選手によるフィエスタ
初出場の選手たちにとっては幸福な初陣となった。先制したのはエスパニョールだが、それはフィエスタの始まりでしかなかった。マリアーノのクロスからサラビアが頭で決めて1‐1。さらに清武の蹴ったCKからビエットが決めて2‐1とした。
スコアはひっくり返り、観客席は熱狂。清武はCKを任されており、サンパオリのセビージャではセットプレーもひとつの強力な武器となりそうだ。
サラビアは、バスケスの決めた4‐3、ベン・イェデルの決めた5‐3の2得点にアシストを供給した。清武が決めた6‐3のゴールをアシストしたのはバスケスの天才的なパスだった。
エベル・バネガの移籍でチームには穴が空いていたが、フランコ・バスケスは決して“ムド(無口)”などではないことを見せつけている。少なくとも、ボールを足に持っている限りは。彼のパレルモでの元チームメートであり、セビージャファンにも馴染み深いエンツォ・マレスカも予言していたことだ。「フランス・バスケスはサンチェス・ピスファンを魅了するはずだ」と。
それはまさに現実となっている。そして、予想外ではあったが清武も同じだ。今年は日本人選手のネームが背中に入ったユニフォームをたくさん目にすることになりそうだ。
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