モナコ時代のマリオ・パシャリッチ【写真:Getty Images】
資金不足で満足な補強ができていないミランだが、チェルシー所属のクロアチア代表MFマリオ・パシャリッチに関心を示しているようだ。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが報じた。
現在21歳のパシャリッチは2014年にクロアチアの名門ハイデュク・スプリトからチェルシーに加入したものの、トップチームでチャンスを掴むことができずレンタル移籍を繰り返している。一昨季はスペインのエルチェ、昨季はフランス1部のモナコでプレーしていた。
そこでミランも同じくレンタル移籍での獲得を目指している。今季は補強資金が限られており、優秀な選手に高額な移籍金を投入できないためだ。
パシャリッチと同じセントラルMFでは、かつてミランでプレーしたスポルティングCPのアルベルト・アクイラーニや、ジェノアのトマス・リンコンなどが獲得候補になっていたが、いずれも失敗に終わったようだ。
前出の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙によれば、アクイラーニはペスカーラへの移籍に近づいているという。リンコンは設定された違約金の額が高すぎて手を出せなかった。他の選手たちも競合するクラブに太刀打ちできなかったと見られる。
モナコで主力に定着しきれずリーグ戦16試合の出場にとどまってチェルシーへと復帰したパシャリッチは、今季もU-23チームが主戦場でトップチーム定着は困難な状況にある。セントラルMFの層を厚くしたいミランにとっては将来性も含めて意義深い補強となるだろう。
チェルシーがミランのDFアレッシオ・ロマニョーリ獲得を目指していることもあり、その交渉しだいではパシャリッチの取引も一気に進展する可能性がある。移籍市場閉幕まで残り時間は少ないため、今後の動向に注目が集まりそうだ。
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