新加入5選手が得点したセビージャ
一方、宿敵レアルマドリードは、まだ主力のクリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマなどのコンディションが整っていないものの、第一節ではベイルが活躍するなどして勝ち点3をきっちり手にした。だがジネディーヌ・ジダンがどういったチーム作りを目指しているのか、まだコンセプトが明白に見えてこないのが現状だ。今回の試合だけでは、実力がわかりづらい。
また、大量得点を決めたものの失点も多く6-4での勝利を収めたセビージャFCは、今季新加入の清武がスタメン出場し、1ゴール1アシストを決めた。だが良い活躍をみせたのは、清武だけではない。セビージャが決めた6得点のうち、5点は今季の新加入選手(サラビア、ビエット、バスケス、ベン・イェデル、清武)が決めたものだった。
この点だけみればセビージャは選手獲得にかなり成功したように見えるが、エスパニョールという攻撃的とは言い難いチームに4失点するなど、同時に弱点も露呈することになった。また、ニコ・パレッハ、エンゾンジ、清武のボールロストが失点を招いたと指摘されている。このように改善の余地を残しながらも、今後サンパオリがどういったチーム作りをしていくのかが注目される。
残り37節。今年は一体、どういったドラマが生まれてくるのか。また眠れない週末の日々が始まる。
(文:山本美智子【バルセロナ】)
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