ジャネル・エルキン【写真:Getty Images】
今季からインテルに加入したトルコ代表DFジャネル・エルキンに、早くも退団の可能性が浮上している。伊『カルチョメルカート.com』などが報じた。
エルキンは他の新戦力に先駆けて6月1日にインテル移籍が発表され、今季は長友佑都とポジションを争うと見られていた。しかし、フェネルバフチェ時代にトルコ最高のサイドバックと評価された同選手はロベルト・マンチーニ監督が獲得を望んだ選手であり、指揮官交代によって居場所を失ってしまったようだ。
現地時間21日に行われたセリエA開幕戦ではベンチ入りこそしたものの出番なく試合終了の笛を聞いた。インテルはキエーヴォに敗れたが、それでもエルキンが立場を逆転させるまでには至っていない。
フランク・デ・ブール新監督の視界から外れてしまったトルコ代表DFはインテルでの将来に疑問を持っているようで、代理人を務めるアルティパルマク・バトゥール氏は「今週末までにクラブと話し合い、残るか出ていくかの決断をする」と語り、すでに退団を示唆している。
一方、『アベルトゥルク』など複数のトルコメディアはフェネルバフチェ復帰や、古巣ガラタサライ移籍など国内の強豪がこぞって獲得に乗り出すと伝えている。過去に所属した上記2クラブのライバルにあたる王者ベシクタシュも選択肢にあるようだ。
マンチーニ監督が退任しデ・ブール監督へバトンをつないだインテルだが、補強やチーム作りのやり直しなど課題ばかりが山積みになっている。6月に獲得したばかりのエルキンをわずか3ヶ月足らずで放出してしまえば、その迷走ぶりを内外に証明することになるだろう。
【了】