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香川真司 8年前

香川はBVBの“媒介者”に。昨季を知る者が結ぶ新シーズンへの橋渡し。圧倒的戦力差の4部と独杯へ

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川はドルトムントの“媒介者”に

 そして、そうした「フレッシュな状況」で、香川は意欲を見せている。

「その中で自分自身がもっともっとそういうところの役割を、今シーズンは担っていけたらいいのかなって思います」

 香川の言う「そういうところの役割」とは、BVBが新しい戦力で新しいサッカーを試していく中で、昨季を知る者として今季への橋渡しを担う、といったところだろう。昨季のベースに新戦力を加えて、今季のサッカーを作り上げる上での“媒介者”となる。

 トリアー戦では、早速「そういうところの役割」が、香川には求められそうだ。敗戦があり得ない程の戦力差を考えれば、勝利を意識しつつも「新しい戦力を試しながら、どういうサッカーを試していくか」といった試行錯誤をこなすことも可能なのではないだろうか。

 スーパーカップに続いて香川の先発は予想される。トリアー戦で香川が結果を出すことは、BVBが新戦力の融合を進め、新シーズンのサッカーを練り上げていく上での重要な過程にもなるだろう。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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