特定の個に依存しないチーム作りが進むドルトムント
そして、15日のザントハウゼンとのテストマッチでは2ゴールを決め、順調な仕上がりを見せたアンドレ・シュールレのように、新加入選手も遠征に加わり、出場時間を増やしていくのではないか。
バイエルンとのスーパーカップの後で香川は、チームとしての戦い方は昨季と「そこまでベースは変わらないと思う」と話しつつ、新加入選手の多いチーム状況を次のように捉えている。
「去年はムヒタリアンがすごいシーズンだったので、そこが良いときは頼っていたし、逆に悪いときに上手くハメられたら厳しい戦いもあった。そういう意味では逆に今はフレッシュな状況で、誰がっていうよりは、新しい戦力を試しながらどういうサッカーを試していくかっていうのを、トレーニングの中から考えているところはあると思う」
昨季は公式戦52試合で23ゴール32アシストというムヒタリアンの“個の爆発”に頼ったところもあった。しかし今夏、ムヒタリアンを始め、ギュンドアンやフンメルスといった強力な個はチームを去った。
代わりに新加入選手が多くやって来たことで、チームはフラットな状態にある。戦い方のベースは維持しつつ、特定の個に依存しないチーム作りが、ドルトムントでは進んでいるのだ。
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