ドルトムント、圧倒的戦力差の4部トリアーと対戦へ
開幕前の貴重な実戦である。2016年8月22日、ボルシア・ドルトムントはアウェイで4部所属のアイントラハト・トリアーと戦う。DFBポカールの1回戦だ。
2016/17シーズンの公式戦は、14日に行われたバイエルンとのスーパーカップから始まっている。しかし、試合後に香川真司が「普段の(公式戦の)ゲームの雰囲気ではなかった」と述べたように、スーパーカップはシーズンの開幕を告げるお祭りといった色合いが強い。
地元紙『ルール・ナッハリヒテン』電子版は「BVBにとって16/17シーズンは月曜日にトリアーで正式に始まる」と記した。古代ローマ帝国の円形闘技場が残る街で、ボルシア・ドルトムントの新シーズンがいよいよ始まるのだ。
4部所属のチームが相手だが、一発勝負のカップ戦なのでもちろん油断することは出来ない。それでもドルトムントとトリアーの戦力差は、火を見るより明らかだ。移籍市場専門サイト『トランスファー・マルクト』によれば、トリアーの合計市場価値は「225万ユーロ」。対するドルトムントは、例えば香川の市場価値は「1600万ユーロ」。
乱暴な比較になるが、単純計算でBVBの選手1人が、およそトリアー7チーム分の市場価値を持っていることになる。番狂わせを通り越して、奇跡でも起きない限りトリアーに対するドルトムントの敗戦はあり得ない。
もっとも、19日にイェーナに乗り込んだバイエルンのように、熱気に包まれたスタジアムと緊張感のあるゲームの中にドルトムントが飛び込むことは間違いない。ブンデスリーガの開幕戦を約1週間後に控え、公式戦としてのトリアー戦は、貴重な最終調整の場でもある。