シモーネ・ザザの将来が不透明に【写真:Getty Images】
伊『スカイ』は17日、ヴォルフスブルクがユベントスのFWシモーネ・ザザ獲得に失敗したと報じた。
ザザはアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインの加入によって出番を失うことが濃厚になり移籍を模索していた。その過程でヴォルフスブルク加入に近づいていたものの、ユベントスとの間で行われていた移籍金交渉が決裂してしまったようだ。
そこでヴォルフスブルクはターゲットを変更し、フィオレンティーナに所属するドイツ代表FWマリオ・ゴメス獲得に動くと見られる。最低でも移籍金2500万ユーロ(約28億円)が必要なザザに対し、ブンデスリーガで実績十分なベテランFWは比較的安く手に入れられる。
ドイツではすでに終わった選手との評価だったM・ゴメスは昨季トルコリーグで26得点を挙げて復活し、EUROにも出場。ヨーロッパ最高峰の舞台ではドイツ代表で唯一の純粋なセンターFWとして2ゴールを奪い得点力不足にあえいでいたチームの危機を救った。
しかし、伊『スポーツメディアセット』によれば、これらの活躍を見せてもフィオレンティーナではパウロ・ソウザ監督の構想から外れているため退団の可能性が高いという。M・ゴメスの移籍金は1200万ユーロ(約13億5000万円)とされ、ザザの半額で済む。
ヴォルフスブルクは今夏、ピッチ外の問題を抱えていたマックス・クルーゼや期待はずれに終わったアンドレ・シュールレを放出しており前線の選手層が心もとない。バス・ドストも移籍を希望していると言われ、残るは新戦力のボルハ・マジョラルと19歳のレアンドロ・ブタロという経験に乏しい2人のみだ。
年間を通した活躍を期待できるストライカーの到着が待たれるヴォルフスブルク。他にも補強ポイントがあるため資金を無駄遣いできない事情も考慮しなければならないが、リーグ戦開幕までの残された時間で望み通りの補強を実現できるだろうか。
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