ムニル・エル・ハッダディ【写真:Getty Images】
リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールに次ぐ“第4のFW”確保に苦しんでいるバルセロナだが、そんな状況下で貴重なサブに退団の可能性が浮上している。スペイン紙『マルカ』が報じた。
同紙によればスペイン代表経験もある20歳の生え抜きFWムニル・エル・ハッダディに、パリ・サンジェルマンやシャルケが興味を示している。具体的な名前は挙がっていないが、プレミアリーグ方面からも引きがあるようだ。
バルサの下部組織で育ったムニルにとってプライオリティは残留であることに変わりないが、新たなアタッカーが加入すれば出番が減るのは間違いない。昨季はリーグ戦15試合に出場して3ゴールしか挙げられず、現在のチームではサブの1人にすぎない。
ルシアーノ・ビエットやケビン・ガメイロの獲得に失敗したバルサはスペイン代表FWパコ・アルカセルにターゲットを変更したと報じられている。同選手が所属するバレンシアはエースの放出に消極的で、いまのところ移籍の可能性は低いが、バルサ加入が決まればムニルにとっては邪魔者でしかない。
一方、シャルケはマンチェスター・シティへ移籍したレロイ・ザネの後釜を務めれるウィングを探している。サウサンプトンのドゥシャン・タディッチに狙いを定めたとの報道もあるが、ムニル獲得に動いても不思議はないだろう。
圧倒的な実力を持つスター選手が君臨することで優秀なカンテラーノ(下部組織出身者)がクラブを離れていってしまう傾向にあるバルサ。補強と同時に若手を引き止め、悪い流れを断ち切ることができるだろうか。
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