クリスティアン・ベンテケ【写真:Getty Images】
リバプールはユルゲン・クロップ監督の構想外になり移籍先を探しているクリスティアン・ベンテケに対して提示された高額オファーを拒否した。地元紙『リバプール・エコー』が報じている。
ベルギー代表としてEUROにも出場したベンテケだが、絶え間ないハードワークとスピードを要求されるクロップ監督のスタイルに馴染めずチームの構想から外れている。そのため移籍先を探していた。
そこに目をつけたプレミアリーグの中堅クリスタル・パレスが移籍金3000万ポンド(約39億円)のオファーをリバプールに提示したようだが、拒否されている。理由はオファーの内容が2300万ポンド(約30億円)にボーナスをつけて最大で3000万ポンドになる契約だったためとされている。
クリスタル・パレスはエバートンへ移籍したヤニック・ボラシーの売却益をそのままベンテケ獲得に投資しようとしていたものの失敗に終わってしまった。リバプール側はボーナスを含まず移籍金3000万ポンドで放出することを望んでいる。
それでもアストン・ヴィラから獲得した際の移籍金よりは低く、利益は出ない。ベンテケは元々ブレンダン・ロジャース監督時代からパス志向の強いチームに馴染めないのではないかと危惧されていたがその通りになってしまい、現在ではかつてのような爆発力が鳴りを潜めている。
同じく戦力外のマリオ・バロテッリとともに宙ぶらりん状態になってしまったベンテケ。リバプールにとっても余剰戦力の整理は急務で、残り時間が少なくなってきた移籍市場での立ち回りが注目される。
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