“いい感覚”のBVB。「ガンガン行った」
巧く試合を運ばれた。2016年8月14日のドイツ・スーパーカップ、ボルシア・ドルトムントはホームにバイエルン・ミュンヘンを迎える。
最初から飛ばした。
監督がペップからアンチェロッティに代わり、バイエルンも立ち上がったばかり。EURO組の7名は9日前に合流した。チームとしての体制は整っていない。
カストロと並んで[4-1-4-1]の左のインサイドハーフで先発した香川真司は、ピッチ上で相対したバイエルンを「なかなかコンディションが整っていない状況だったし、僕らの方がアドバンテージはあった」と感じた。
試合前に監督トーマス・トゥヘルからは「より高いインテンシティを求められるゲームだ」と言われていたのだという。
ドルトムントの先発は7月から合流したメンバーを中心に組まれた。コンディション面での「メリット」を活かし、香川たちは「速いテンポ」と「速いスピード」と「速いプレッシング」で「もう前からガンガン行った」。
7分、バルトラからのロングパスをエリア内で受けると、香川はシュートを打つが、上手くミート出来ず。
11分、カストロのFKをエリア内で受けると、オーバメヤンはワントラップからシュートを打つが、ゴールの上に外れる。
ドルトムントは飛ばし続けた。
香川は、大きなサイドチェンジを繰り出し、バイタルエリアでは細かく繋いで、チームの攻撃を牽引した。コンディションに不安はあった。スイス合宿でハードに追い込んだばかりだ。それでも試合の中で「切れやスピード感であったり、ボールタッチも含めて、いい調整が出来ているという感覚を得ることができていた」と語る。