トゥヘルの信頼を得ている香川。先発濃厚
ビルバオ戦の後でドルトムントのトゥヘル監督は「日曜日の試合にあまり高望みしないほうがいい」と語った。ドルトムントとバイエルンの両チームにとってスーパーカップは、新シーズンに向けた準備を進める上で、“重要なテストマッチ”なのである。
スーパーカップのバイエルン戦で、香川真司は先発となるだろう。7月9日からチームに合流して、オーストリア、スイスと2度の合宿、その間の中国ツアーにも参加している。合流してからのテストマッチでは、深センでのマンチェスター・シティ戦を除く5試合で先発した。
オフにしっかりとコンディションを整えてきた香川に対する、昨季の終盤に復調で取り戻したトゥヘルからの信頼は揺らいでいないようである。昨シーズンの後半戦に一時期、ポジションを争ったライトナーはラツィオに放出となった。新加入選手が多い中で、トゥヘルのコンセプトを知る香川は、年齢的にも重要な存在と言えそうだ。
香川はトップ下もしくはインサイドハーフでの起用となるだろう。スイス合宿中に行われた4日のサンダーランド戦と9日のビルバオ戦では、連日のハードなトレーニングによる疲労の影響か、精彩を欠いた。
しかし、7月のテストマッチでは、スプリントを活かして何度もエリア内に飛び込んでいる。リカバリーの具合にもよるが、マンチェスター・ユナイテッド戦でのカストロによる先制の場面で見られたような、どんどんゴール前に飛び込むようなプレーが、バイエルン戦でも求められそうだ。
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