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香川真司 8年前

香川とゲッツェ、5年ぶりの共演がもたらすバリエーション。敗戦も垣間見えたドルトムントの新たな可能性

text by 本田千尋 photo by Getty Images

抜群のコンビネーションとはならず。合流時期にバラつき

香川真司
香川真司とチームに合流したばかりのゲッツェは連携面で課題を残す【写真:Getty Images】

 もっとも、ビルバオ戦の主眼は連携の改善ではなく、[4-1-2-3]を試すことにあったのだろう。合宿の終わりにトゥヘル監督は、地元紙『ルール・ナッハリヒテン』のインタビューで「チームが一体となるために我々には時間が必要だ」と語った。

 選手たちのチームへの合流時期にはバラつきがあり、合流してまだ1週間の新加入の選手たちもいる。連携は一朝一夕には完成しない。「チームが一体となる」時期を、トゥヘルは9月の代表ウィークの後くらいにまで想定しているようだ。

 ビルバオ戦の[4-1-2-3]では、左右インサイドハーフに香川とゲッツェが並んだ。結論から言ってしまうと、ビルバオを相手に、香川とゲッツェが目立ったコンビネーションを見せることはなかった。かつてギュンドアンと見せたような、頻繁にパス交換をすることもなく、シンプルにワンツーで中央を突破しようとすることもなかった。

 もちろんこれには、2人のチームへの合流時期の違いも関係しているだろう。香川は7月に合流したが、ゲッツェは8月に合流した。その差、およそ3週間である。1週間のスイス合宿だけで、抜群のコンビネーションを見せろと言われても、無理な話だ。

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