退任が迫るアドリアーノ・ガッリアーニCEO【写真:Getty Images】
ミランのシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長の下で30年間ミランに尽くして来たアドリアーノ・ガッリアーニCEOの退任が濃厚となった。11日付の伊紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
先日ミランを買収した中国コンソーシアムが、同クラブの新CEO兼新ゼネラルディレクター(GD)として、かつてユベントスやナポリやインテルで役員幹部を務めていたマルコ・ファッソーネ氏を任命したことを正式発表した。
「マルコ・ファッソーネ氏は、中欧体育投資管理長興有限公司によってクラブの買収手続きが終了するまでの間のチームの代表者へ正式に任命されました。そして、手続きが完了すると、同氏はACミランの新CEO兼GDの任務に就くことになります」
また、「ファッソーネ氏は、特にユベントス、ナポリ、そしてインテルといったイタリアの様々なクラブですでに重役を歴任しています」と同氏のキャリアを強調している。
ファッソーネ氏は、2003年にユベントスのマーケティングディレクターに就任。2010年から2年間ナポリのGDを務め、2012年からインテルのGDに就任した。しかし、インテルのマイケル・ボーリングブロークCEOとの内部勢力争いの末に昨年9月に退任している。
これにより、買収の全手続きが終了する12月でガッリアーニCEOが退任する可能性が濃厚となった。その場合、700万ユーロ(約8億円)の退職金を受け取ることになるとみられている。
1986年にミランのCEOに就いて以来、5回のチャンピオンズリーグ制覇と8回のセリエ制覇に貢献して来たガッリアーニCEO。その去就に注目が集まりそうだ。
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