カンテ以上に大きなダメージとなったウォルシュ氏の流出
カンテ以上にダメージが大きいとされているのが、スティーブ・ウォルシュの流出だ。アシスタントマネジャーで、スカウト長を務めていたウォルシュは5月に契約更新をしながらも、その2ヶ月後の7月にエバートンに引き抜かれている。
2008年に当時3部のチームにやってきて以来、少ない予算で巧妙な補強戦略を続けてイングランド王者になるほどの貢献をした男が、もうチームにはいない。
さらに今年2月には、ウォルシュの右腕であったベン・ウィグルワースもアーセナルに移っていて、現状ではウォルシュの空けたポジションは空席のままだ。
だがコミュニティー・シールド後のスタジアム周辺で、ファンの一人に話を聞くと、虚勢のようにも聞こえるが、次のような言葉が返ってきた。
「カンテ以上にウォルシュの抜けた穴が大きいなんて声も聞こえるけど、俺はそうは思わない。クラブには同じスカウト網が残っているわけだし、クラブには特別なスカウトシステムがあって、そこには欧州各国の選手の情報がびっしりとあるらしい。それを使えば、これまで同様の選手が獲得できるはずだらかな。選手やスタッフはいなくなるものだけど、レスターはレスターだから。心配していないさ」