2試合で争われるスペインスーパーカップ
セビージャは、さらに週末には、スペインスーパーカップにおいてFCバルセロナと一戦を交える。昨季、バルサがリーガ、コパ・デル・レイとも制覇しているため、コパ・デル・レイのファイナリストだったセビージャが再びタイトルを賭けて対戦するのだ。
この試合はホーム&アウェイ形式で行なわれるのだが、こちらもいっそのことUEFAスーパーカップ同様、1試合で片をつけてしまうことはできないのだろうかと思う。
それも第一レグは22時、第二レグは23時(いずれも現地時間)キックオフとあくまでもテレビ放映の際の視聴率重視のスケジュールであり、選手やスタジアムに足を運ぶサポーターのことは考えられていない。
せっかく夏休みのこの時期に行なうのだから、子ども達が両親や祖父母と一緒にスタジアムに足を運べる時間帯にする、などといった考えは毛頭ないのだ。
文句を言いながらも、多くのサポーター同様、私も数々のプレシーズンマッチにそろそろ飽きてきた口であり、久々に“まともな”サッカーが見られるこういった大会を心待ちにしてしまうのは否定できない。
だが、それでも、このタイトル獲得において、毎回、時に実力よりも“幸運”が大きな要素になるこの大会のあり方、そういった背景で行なわれる大会であっても、勝ったチームとそれを贔屓にするメディアが鬼の首を取ったように騒ぐ風潮などに、どうも釈然としない思いを禁じ得ないのだ。
(文:山本美智子【バルセロナ】)
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