万全からはほど遠いコンディションで行われる大会
リーガエスパニョーラ開幕までは、まだ時間があるが、今週、シーズン最初のタイトルを賭けた公式試合が行なわれる。チャンピオンズリーグ覇者とヨーロッパリーグ覇者同士が戦うUEFAスーパーカップ、そして、リーグ覇者と国王杯覇者が争うスペインスーパーカップだ。
昨季のチャンピオンズリーグは、レアル・マドリーが、ヨーロッパリーグはセビージャFCが優勝したため、今年はノルウェーに場所を変えて行なわれるUEFAスーパーカップも、スペイン国内ではおなじみの顔ぶれになった。UEFAスーパーカップに初めて日本人選手(セビージャFC在籍の清武弘嗣)が召集リストに入ったということもあり、関心は高いかもしれない。
タイトル覇者同士がさらにどちらがナンバーワンかを求めて争うという大会の主旨は、それだけで胸躍るものだ。それだけにこれらの大会が、“プレシーズンに行なわれる親善試合”のような顔ぶれ、万全からはほど遠いコンディションの状態で行なわれることが残念でならない。
とりわけ今年は、コパ・アメリカ、ユーロが夏に行なわれ、また(欧州サッカー界では評価が低いものの)オリンピックも行なわれている。そのため、欧州クラブに在籍している選手らの“ステージ”への参入が全体的に遅くなる傾向にある。
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