再びドルトムントに加わったゲッツェにささやかな歓声
マリオ・ゲッツェが“デビュー”した。2016年8月5日、ボルシア・ドルトムントはAFCサンダーランドとテストマッチを行った。
67分。オーストリアの村=アルタッハのスタジアムで、ささやかな歓声が上がった。バイエルンでペップ・グアルディオラに干され、ドイツ代表でレーブに見切られたゲッツェが、再びドルトムントの戦いに加わったのだ。代わったのは、香川真司だった。
サンダーランド戦の前半を、ドルトムントは[4-2-3-1]でスタートする。
【GK】ビュルキ、
【DF】右SBパスラック、右CBソクラティス、左CBバルトラ、左SBシュメルツァー、
【MF】2ボランチにローデとシャヒン、右SHデンベレ、左SHカストロ、トップ下に香川真司、
【FW】ラモス、である。
対するサンダーランドは[4-1-4-1]で引いた。フィジカルに長け、しっかりとした守備ブロックから素早く切り替えてカウンターを仕掛けてくる。まさにブンデスの中位チームといったところだ。
昨季はこうしたスタイルのチームと何度も対戦し、また今季も対峙することになるだろう。つまりBVBにとって、最適なスパーリングパートナーである。
プレシーズンが始まって約1ヶ月が過ぎた。それでも、まだまだBVBは選手の組み合わせについて試行錯誤を重ね、コンビネーションを構築する途中のようだ。新加入のバルトラ、ローデ、デンベレが先発した前半は攻撃の連携が噛み合わず、良い形からシュートまで持っていくことはできなかった。
フンメルスの代役が期待されるバルトラは、なかなか効果的な縦パスを入れることができない。ローデのサイドチェンジは、オーバーラップするシュメルツァーに合わない。デンベレはスピードで局面を打開しようとするが、どこか独りよがりなものだった。