ミランのアドリアーノ・ガッリアーニCEO【写真:Getty Images】
イタリア・セリエAのミランが中国資本へ売却されたことにより、長年クラブに尽くして来たアドリアーノ・ガッリアーニCEOを含む役員幹部が一新される可能性が浮上している。5日にイタリアの『カルチョメルカート.com』が報じた。
ミランの親会社である『フィニンヴェスト』が中国コンソーシアムへのクラブの売却を発表。その影響でこれから幹部役員も一新されることになるようだ。そこで、次期CEO兼ゼネラルディレクターとして、かつてユベントスやナポリやインテルで役員幹部を務めていたマルコ・ファッソーネ氏の名前が浮上している。
ファッソーネ氏は、2003年にユベントスのマーケティングディレクターに就任。2010年から2年間ナポリのゼネラルディレクター(GD)を務め、2012年からインテルのGDに就任した。しかし、インテルのマイケル・ボーリングブロークCEOとの内部勢力争いの末に昨年9月に退任している。
それにより、ミランに30年間尽くして来たガッリアーニCEOがクラブと別れを告げる可能性が浮上した。その一方で、シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長はそのまま名誉会長職に居座ることになるとみられている。
買収の全手続きが終了する12月から新体制が本格的にスタートすることになるようだ。それまでは、中国コンソーシアムによって決定されるファッソーネ氏等を除き、現体制を維持するとみられている。
ベルルスコーニ名誉会長が買収した1986年から30年間の月日を経て、遂に新たな時代が切り拓かれたミラン。政権交代により低迷する名門を立て直すことができるだろうか。今後の去就に注目が集まる。
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