クラブとサポーターが対立中のラツィオ【写真:Getty Images】
ラツィオはわずか11人しかいなかった初回シーズンチケット購入者に対して感謝のプレゼントを贈ったようだ。3日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
ラツィオサポーターは先日クラブに対して大々的な抗議を行った。今季の指揮官に招聘したマルセロ・ビエルサ氏を就任2日で辞任に追いやり、補強も全く進まないという状況が原因であり、怒り狂ったサポーターは、シーズンチケット購入のボイコットを決行した。
しかし、そのような混乱した状況でもクラブへ忠誠を誓い、シーズンチケット販売日に購入した11名のサポーターがいた。そこでラツィオは、その11名に感謝の気持ちを伝えるサプライズ企画を催している。
クラウディオ・ロティート会長と選手たちが直々に11名の家を訪問し、感謝の気持ちを伝えると同時にセカンドユニフォームをプレゼントするというものだ。ロティート会長の他に参加した選手たちは、オランダ代表DFステファン・デ・フライ、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFセナド・ルリッチ、イタリア代表のMFマルコ・パローロにGKフェデリコ・マルケッティ、そして先日加入したばかりのイタリア代表FWチーロ・インモービレである。
プレゼントされた箱の中には、セカンドユニフォームの他に「無条件の忠誠心を示してくれてどうもありがとう」と書かれたメッセージも入っていた。この企画を通じてサポーターとクラブとの関係が僅かながらに修復したかどうかは分からない。しかし11名の年間席購入者たちが素敵なサプライズと感動的な瞬間を味わえたのは間違いなさそうだ。
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