マテオ・ムサッキオ【写真:Getty Images】
ミランは一向に進まないクラブ売却の影響でストップさせていた新戦力獲得交渉を再開させるようだ。
伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』など複数メディアが、ビジャレアルのアルゼンチン代表DFマテオ・ムサッキオ獲得に向け、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニCEOが相手クラブとの会談に臨むと報じた。
しかし、まずは既存戦力の売却が必要になる。ミランは深刻な財政難により移籍市場に投入できる資金をほとんど持っていないため、ムサッキオ獲得に必要な2000万ユーロ(約23億円)を選手の放出によって準備しなければならない。ビジャレアル側も同選手をいち早く売却したいようで、双方の利害関係は一致しているだけに、資金さえ用意できれば交渉が成立する可能性は高い。
先日ボルドーへ移籍したジェレミー・メネズは移籍金を全くミランにの残さなかった。次なる放出候補のアレッサンドロ・マトリやカルロス・バッカの売却を迅速に進め、資金を確保できたタイミングでムサッキオの獲得手続きを一気にまとめ上げるつもりのようだ。
アルゼンチン代表歴を持つ経験豊富なDFが加われば、ミランの守備力は大幅に向上する。移籍成立までの道のりは前途多難だが、ガッリアーニCEOの交渉力が試される場面と言えそうだ。
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