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マルセイユ、まさかのビエルサ“再招聘”か? 酒井宏樹加入の名門。クラブ売却の行方

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

ほぼ一新したスターティングメンバー

ヴァンサン・ラブルーヌ前会長(左)と現オーナーの、マルガリータ・ドレイフュス氏(右)
ヴァンサン・ラブルーヌ前会長(左)と現オーナーの、マルガリータ・ドレイフュス氏(右)【写真:Getty Images】

 ビエルサ監督は、7月上旬、ラツィオと契約したことが発表されたが、わずか数日後には撤回、と、昨年と同じようなことをやらかしている。問題児には違いないが、ロペス氏がすでに承諾をとりつけたということは、この偏屈な御仁を納得させる確固としたプランを、ロペス氏が提示したということに他ならない。

 フランス・フットボール誌は、ロペス氏が補強資金として8000万ユーロを用意しているとも伝えている。

 マルセイユは、7月中旬にヴァンサン・ラブルーヌ会長が辞任。後任には、オーナー一家とビジネス上でもつながりのあるジョバンニ・チッコルンギ氏が任命された。72歳の彼はサッカー畑の人物ではないが、ルイ・ドレイフュス一族が権利を保有しているアディダス社のロシア地区の長を勤めていた有能なビジネスマンであるという。

 また、スポーツダイレクターには、ベルギーのゲンクで同職にあったグンター・ヤコブ氏を招き入れた。ゲンクではCL出場経験もある、知識もコネクションも豊富な人物だ。

 フロント陣がめまぐるしく動く状況のなか、フランク・パッシ暫定監督に率いられた新生マルセイユはこのオフ中、ほぼイレブンが一新した状態でプレシーズンマッチを重ねている。だが結果は敗戦続きと芳しくない。ドイツ4部リーグのクラブにも敗れている。

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