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ドゥンガ、自身2度目のブラジル代表監督解任。セレソンの暗部。サッカー連盟での綱引き【フットボールと言葉】

シリーズ:フットボールと言葉 text by 竹澤哲 photo by Getty Images

悲劇的大敗後にセレソンを託されたドゥンガ

ドゥンガ監督再就任時にCBF会長を務めていたジョゼ・マリア・マリン
ドゥンガ監督再就任時にCBF会長を務めていたジョゼ・マリア・マリン【写真:Getty Images】

 2014年ワールドカップは、自国開催でありながらドイツに7対1と大敗したことで、セレソン(ブラジル代表)の権威は大きく失墜した。セレソンの立て直し、名誉回復をするためにCBFが選んだのがドゥンガだった。

 2014年7月22日、ドゥンガの監督再就任会見において、当時のブラジルサッカー連盟会長のジョゼ・マリア・マリンはドゥンガを次のように評した。

「選手としてワールドカップ優勝、そしてそのチームのキャプテンだった。そのことはブラジル代表を指揮して行くために十分な能力があることを示している」

 一方、ドゥンガは次のように話している。

「再びセレソンに戻れてとても嬉しい。年代別の代表と共に働いていくだろう。今回のワールドカップ(2014年大会)を、ブラジルが屈辱を受けたとだけで、終わらせてはいけない。いくつかのよい点もあったのだ。

 ワールドカップではタレントある選手を抱えることがいかに重要であるかも分かったが、しかしそれをしっかり育成していく大切さも分かったはずだ。マーケティングは現代のフットボールにおいて重要だが、マーケティングだけが優先されてはならない。

 ドイツは常にスポーツ全般に注意を払ってきたが、また常に選手育成を重要視してきた国でもある。ブラジル国民に対して、我々が世界最高だとは示すことはできなかった。ブラジルのユニフォームはこれからも変わらずリスペクトされるだろうが、相手チームは何としても我々に勝ちたいと向かってくるだろう」

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