「誰よりも濃厚なロマンスを描いていく覚悟だ」
――ラージョとの契約は今季限りで終了しますね(※しかし一転して、その後に契約を延長)。
P どこに行くかは、まだ考えていない。時期尚早だよ。ここに残ることなく、新たなチームを探すということは確かだが、まずは届くオファーを考慮しなければね。できるならばスペインから去りたくない。
国外からオファーが届けば、そのプロジェクトを検討するが、私はリーガこそ最高のリーグだと思っている。スペインは不況に苦しみ、イングランドやドイツもレベルを上げてきてはいるが、それでもここには世界最高の選手たちが揃っている。何より、ここのテクニカルなフットボールが最も美しいと感じる。
――映画はよく見られますか?
P 大好きだよ。テレビではなく映画館で見るし、週2回のペースで通い、ポップコーンを食べながら集中している。ジャンルは問わず、アクションやアニメーション、戦争物など、とにかく何でも見るよ。
――ディエゴ・シメオネは「アクション映画はカウンター、恋愛映画がポゼッションで、私はアクション映画を好む」と話していました。
P (笑)。それぞれが好きなプレースタイルを、好きな映画に当てはめられるということだ。映画であれば、自分はアクション映画を見たいときも、恋愛映画に浸りたいときだってあるよ(笑)。
まあフットボールにおいては、恋愛映画を得意とするグアルディオラが、最も大きな成功をつかめているね。彼は美しい愛の物語を撮り続けることに執着し、多くの人々を魅了している。彼に比べたら自分は迷監督かもしれないが、誰よりも濃厚なロマンスを描いていく覚悟だ。
(取材・文:江間慎一郎)
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