ピサで指揮を執るジェンナーロ・ガットゥーゾ監督【写真:Getty Images】
現在セリエBのピサで監督を務めるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、一強リーグ化するセリエAの現状に嘆いている。27日にイタリアの『フットボール・イタリア』が報じた。
ガットゥーゾ監督は、現役時代にミランで長年奮闘し活躍して来た元イタリア代表の選手だ。そのミランでは、宿敵ユベントスとインテルとリーグ優勝をかけて白熱した戦いを繰り広げ、2度リーグ優勝を経験すると欧州でもあらゆるタイトルを獲得した。
しかし現在のセリエAは、ユベントスが圧倒的な強さでセリエAを支配している。五連覇を飾った同クラブは今夏にライバルチームから主力を引き抜いてチームをさらに強化。それと同時にライバルチームの戦力を削って戦力差をさらに開いている。
ガットゥーゾ監督は、その現状に我慢できないようだ。同監督は「もっと面白くなればいいね」と今季のセリエAに期待すると「オレも多くのサッカーファンもユベントスがタイトルを獲り続けることに見飽きているんだ」とライバルチームを激励。
そして、「レスター・シティが起こした奇跡を振り返ろう。長い目で見れば、クオリティーが出て来るものなんだ」と昨季のプレミアリーグで様々な強豪を押しのけて奇跡のリーグ優勝を成し遂げたレスターを見習うべきだと訴えた。
しかし、「今季の順位はユベントス、そしてナポリとローマとなりそうだね」と今季も近年の力関係は変わらないはずだと嘆いている。
ますますユベントスだけが強くなり、ほぼ“1強リーグ”化しているセリエA。そのようなセリエAでも、“イタリア版レスターの奇跡”は起こり得るだろうか。
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