ウタカ「人生最大のショックを受けることになると思うよ!」
「ヨーロッパで10年以上プレーしてきた経験から、彼に気持ちの準備をさせようとしたんだ。彼に話したのは、日本とは違うということだ。『問題ない、問題ない』などとは誰も言ってくれない。(ファンにとって)問題はあるんだ。どの試合でもプレッシャーがかかることになる。
1つチャンスを逃せば試合を落とすことになるかもしれないし、自分やチームにとって致命的になるかもしれない。だからゴール前では決定力が必要になる。そういう話はしたから、彼も分かっているよ。
あとは彼に任せて、気持ちの準備をさせよう。イングランドのファンは、日本のファンのように批判をするわけではないからね(笑)。彼は人生最大のショックを受けることになると思うよ!」(ウタカ)
アーセン・ヴェンゲルに見守られることが浅野にとって大きなプラスになることはウタカも認めている。そのチャンスを存分に活かしてほしいと願いを口にした。
「アーセナルが、若い選手たちをビッグプレーヤーに育てることを好むようなチームだということは知っている。だから彼にとって素晴らしい移籍だと思う。競争は激しいけど、とにかく集中して必死に頑張るしかない。
その上で、クラブが彼に対してどういうプランを持っているかだ。適応に時間が必要だということは分かっている。リーグだけでなく、海外での生活に対してもそうだ。彼にとって日本国外でのプレーは初めてのことだから、すごく大変な挑戦になるだろうね。
メンタル面では、彼はとても強い選手だ。ディフェンスの裏に走り込むプレーはすごく危険だし、ゴールを決めることへの貪欲さを持っている。決して満足してしまうことはなく、練習でも試合でも常にゴールを決めたいと思っている。決められなければ『仕事ができていない、ゴールが必要だ』と考えるタイプだ」(ウタカ)
自分の目標を最高の水準に置きながらも、浅野は期待の重さを意識し過ぎないでほしいとウタカは考えている。さらにウタカは、浅野の移籍が合意して以来、彼が決意を強めている様子を感じ取っているようだ。