ミキッチ「ツイッターやフェイスブックは見るな」
「ゴールを決められなかったとすれば、英語を読めない方が彼にとっていいだろうね」とミキッチは、3-3のドローに終わった柏レイソル戦のあと話してくれた。「ファンが批判的だと、その中でやっていくのは簡単なことではないからね。
僕は色々と読んでいるけど、彼に対しては早くも失礼なことが書かれている。そういう人たちも考えを変えることになると思うし、そうなってほしいけどね。
浅野には、『新聞やインターネットは読まない方がいい。ツイッターやフェイスブックは見るな、何でも翻訳するのはやめるんだ』と伝えてあるよ」(ミキッチ)
ミキッチは笑いながら話していたが、話の中身が本気であることは間違いない。浅野が最初のカルチャーショックさえ乗り越えることができれば、彼はプレミアリーグで大きな成功を収められるとミキッチは強く確信している。
「彼はハングリーだ。ということは、チャンスを逃さないということだ。このチャンスを掴むことができると思うし、チャンスを掴んでさらに成長してほしい。ヴェンゲルは若い選手にとって特別な監督の1人だからね。
僕としては、彼はマイケル・オーウェンのようになれると思う。本当に、そういうポテンシャルを持った選手だ。ゴールを決め始めれば止められない選手だからね」
スタートでつまずいてしまうことが、浅野にとって最大の懸念となりそうだ。エミレーツのピッチに足を踏み入れる前にレンタルに出されて他クラブでプレーする可能性が高いとしても、そこですぐにインパクトを与えることができないようであれば、本来の力を発揮できるまで集中力を維持するためには極度に強いメンタルが必要となるかもしれない。
浅野には細かなことを気にしている余裕はなく、顔を上げ続けることが必要になる。同じくサンフレッチェ広島のピーター・ウタカはどう思っているのだろうか。