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サンパオリと歩み始める“エメリ後”のセビージャ。EL三連覇からの再出発。清武の居場所は?

text by ロシオ・ゲバラ photo by Getty Images

新システムをセビージャに持ち込んだサンパオリ

セビージャのホルヘ・サンパオリ監督
セビージャのホルヘ・サンパオリ新監督【写真:Getty Images】

 サンパオリの補強の意図は無論、使用するシステムに由来している。彼が好むシステムは3-1-3-3、3-4-3、4-3-3で、ここまでに引き入れた選手たちは中央かサイドハーフ、またはウィングの位置に据えられ、チームに複数のバリエーションをもたらすことになる。

 サンパオリ・セビージャは遠征先のオーランドでリーベル・プレート、インデペンディエンテとの親善試合に臨み、生まれ変わったチームの一端を垣間見せた。

 初陣のリーベル戦(3-1)で使用したシステムは3-4-3で、GKにダビド・ソリア、3バックにカリソ、ニコ・パレハ、コロを据え、ダイアモンド型の中盤では底にクラネビッテル、左右にスティーヴン・エンゾンジ&マリアーノ、頂点にビセンテ・イボラを配置。両ウィングはサラビア&ビトロ、1トップをケヴィン・ガメイロとした。

 また、その次のインデペンディエンテ戦(2-1)で、サンパオリは4-3-3のシステムを試用している。GKはソリアで変わらず、ワイドに開くセンターバック2枚がパレハ&コロ、また彼らに押し出されて前めに位置する両サイドバックがコケ&セルヒオ・エスクデロ。両センターバックの間まで下がって攻撃の始点となるアンカーがクラネビッテル、その左右に位置するのがF・バスケス&J・コレアで、両ウィングはサラビア&イェフヘン・コノプリャンカ、1トップはガメイロが担った。

 サンパオリはセビージャ入団発表で「我々は自陣のゴールではなく、相手のそれを優先して考える」と話したが、その言葉に近いプレーを見せたのはインデペンディエンテ戦だった。その試合ではできるだけ前でボールを奪取するための組織的なプレッシング、また速攻で確かなインテンシティーを発揮し、中盤の選手たちのインテリジェンスを駆使して攻撃に緩急をつけた。

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